こんにちは!
東京都町田駅エリアで活動中の
くせ毛美容師 イシカワです!!
つい先日、「幹細胞カラー」なる
文字通りだけど
幹細胞をいれたカラーを
やっているところがあるようで
それってどうなんですか?
というご質問をいただきました
正直、僕に聞くということは
”目を覚まさせて欲しい”との
真意がうかがえますから
ご希望通り
目を覚まさせてさしあげましょう w
![](https://masaki222.com/wp-content/uploads/2022/10/img_9460-300x235.jpg)
もうこの導入の時点で
結論が見えたと思うのですが
「幹細胞カラーってどうなんですか?」の答えは
どうも何もフツーのカラーです
ということになります w
先日書いた
ケアブリーチもそうなのですが
多くの方が美容の技術に
期待しすぎであります
マジで目を覚ましてください
幹細胞カラーの正体とは?!
まず”幹細胞”とはなんなのか?
知ってる人も多いと思いますけど
再生医療などで使われるES細胞やIPS細胞に似た
色んなものに変化できる細胞です
![](https://masaki222.com/wp-content/uploads/2023/01/img_0734-300x169.jpg)
その幹細胞ってのは我々のお腹(脂肪)から
とるのが代表的な手法らしいのですが
とった幹細胞を
血液とか骨とか筋肉に
変えることができるわけですよ
これってすごい技術ですよね
で、そんなのをカラー剤に添加させるのが
幹細胞カラーらしいのですが
なんとも髪の毛が
キレイになりそうではありませんか?
(誰のどこのどんな幹細胞か知らんけど)
しかしながら
謝れよ!
と思うぐらいナメてます w
そもそもの話ですが
髪の毛って死んでる細胞ですから
何しても治らないし
生えてきたばかりの健康な髪の毛以上に
良くなることってありえないわけですよ
そんなところに
細胞の活性化、再生、複製を期待できる
幹細胞を入れたところで
何の意味があるのでしょう
笑わせないでおくれよ
という話
![](https://masaki222.com/wp-content/uploads/2022/08/img_9100-300x200.jpg)
ヘアケアとは
”いかに今ある髪の毛を痛ませないか”
ということが本質ですから
髪の保護や薬剤の減力の意味で
何らかを添加させるのはなくはありませんが
幹細胞にその働きがあるとは思えませんし
てかそんな使い方、貴重な幹細胞にちょー失礼
ゆえに謝ってください w
あと幹細胞って育毛の分野でも
よく使われてるわけですが(育毛ローションとか)
まだそっちの方が互換性ありそうですよね
髪は頭皮の中の”毛母細胞”と言われる
生きた細胞により作られるので
![](https://masaki222.com/wp-content/uploads/2022/09/img_9166-300x225.jpg)
しかしながら
幹細胞入りの数万円する育毛剤でも
苦戦を強いられる人が大半。。。
絶対生えるなんてエビデンスは
今のところないわけですよ
互換性のある分野でも
そうだというのに
死んでる細胞に行う幹細胞カラー??
やはり謝ってください w
というか、この世の中に
普通じゃないカラーなんてないですよ?
オーガニックカラーやイルミナカラー
はたまたクリスタルカラーとかいった
はぁ?なネーミングのカラーメニューが
あったりすると思うのですが
昨今のカラー剤であれば
どれもたいした違いなんてございません
もちろんモノによって
得意な色味や多少の刺激の大小。
合う合わないはあるかと思いますが
普通とは違うもの(髪に良いもの)がたくさんあると
企業のマーケティングや
サロンの打ち出し方により
そう思わされているだけであります
![](https://masaki222.com/wp-content/uploads/2022/09/img_9209-300x166.jpg)
例えばイルミナカラーやアディクシーカラー
これらはウエラ、ミルボンといった
有名メーカーの透明感のある色を出しやすい
カラー剤の名前です
”透明感のある色を出す”といった意味では
素晴らしいカラー剤かと思いますが
言ってしまえば、ただそれだけです
髪が染まる理論は同じだし
痛まないわけでもないし
色もちがすげー良いわけでもない
その2つカラーの違いも
頭の右と左でそれぞれ塗ったとしても
違いを目視できる人なんてほぼいないです
(僕はまるでわからないw)
オーガニックカラーなんか
無農薬でそだてられた植物のエキスが
ちょっと入っているだけ。
だからなんなの? 苦笑
![](https://masaki222.com/wp-content/uploads/2022/09/img_9159-300x300.jpg)
しかしながら
オーガニックと聞くと
体に良い。優しい。といったイメージが
先行してしまうでしょうけども
化学の力を使った
カラー剤には変わらないわけで。。。 苦笑
ということで
幹細胞カラーとは
生物学の研究の賜物である未来ある細胞を
無駄遣いしたフツーのカラーでございます w
もし幹細胞カラーにより
髪の毛が良い状態と感じたのなら
それは幹細胞ではない、シリコンなどの
手触りを良くしてくれる成分のおかげでしょう
何度も言うけど幹細胞を
髪の毛につける意味わかんないので 苦笑
またはなんか良さそうという
イメージによるプラシーボ効果
同じ薬剤で
幹細胞カラーとうんこカラー
名前だけ変えて染めたのなら
どちらの仕上がりに満足するのかは
言うまでもありませんね w
そういった意味では意味なくないので
別に肝細胞カラーで染めても問題ないと思うし
それで満足しているなら
むしろ肝細胞カラーで染めるべきでしょう
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