こんにちは!
東京都町田駅エリアで活動中の
くせ毛美容師 イシカワです!!
つい先日、「幹細胞カラー」なる
文字通りだけど
幹細胞をいれたカラーを
やっているところがあるようで
それってどうなんですか?
というご質問をいただきました
正直、僕に聞くということは
”目を覚まさせて欲しい”との
真意がうかがえますから
ご希望通り
目を覚まさせてさしあげましょう w
もうこの導入の時点で
結論が見えたと思うのですが
「幹細胞カラーってどうなんですか?」の答えは
どうも何もフツーのカラーです
ということになります w
先日書いた
ケアブリーチもそうなのですが
多くの方が美容の技術に
期待しすぎであります
マジで目を覚ましてください
幹細胞カラーの正体とは?!
まず”幹細胞”とはなんなのか?
知ってる人も多いと思いますけど
再生医療などで使われるES細胞やIPS細胞に似た
色んなものに変化できる細胞です
その幹細胞ってのは我々のお腹(脂肪)から
とるのが代表的な手法らしいのですが
とった幹細胞を
血液とか骨とか筋肉に
変えることができるわけですよ
これってすごい技術ですよね
で、そんなのをカラー剤に添加させるのが
幹細胞カラーらしいのですが
なんとも髪の毛が
キレイになりそうではありませんか?
(誰のどこのどんな幹細胞か知らんけど)
しかしながら
謝れよ!
と思うぐらいナメてます w
そもそもの話ですが
髪の毛って死んでる細胞ですから
何しても治らないし
生えてきたばかりの健康な髪の毛以上に
良くなることってありえないわけですよ
そんなところに
細胞の活性化、再生、複製を期待できる
幹細胞を入れたところで
何の意味があるのでしょう
笑わせないでおくれよ
という話
ヘアケアとは
”いかに今ある髪の毛を痛ませないか”
ということが本質ですから
髪の保護や薬剤の減力の意味で
何らかを添加させるのはなくはありませんが
幹細胞にその働きがあるとは思えませんし
てかそんな使い方、貴重な幹細胞にちょー失礼
ゆえに謝ってください w
あと幹細胞って育毛の分野でも
よく使われてるわけですが(育毛ローションとか)
まだそっちの方が互換性ありそうですよね
髪は頭皮の中の”毛母細胞”と言われる
生きた細胞により作られるので
しかしながら
幹細胞入りの数万円する育毛剤でも
苦戦を強いられる人が大半。。。
絶対生えるなんてエビデンスは
今のところないわけですよ
互換性のある分野でも
そうだというのに
死んでる細胞に行う幹細胞カラー??
やはり謝ってください w
というか、この世の中に
普通じゃないカラーなんてないですよ?
オーガニックカラーやイルミナカラー
はたまたクリスタルカラーとかいった
はぁ?なネーミングのカラーメニューが
あったりすると思うのですが
昨今のカラー剤であれば
どれもたいした違いなんてございません
もちろんモノによって
得意な色味や多少の刺激の大小。
合う合わないはあるかと思いますが
普通とは違うもの(髪に良いもの)がたくさんあると
企業のマーケティングや
サロンの打ち出し方により
そう思わされているだけであります
例えばイルミナカラーやアディクシーカラー
これらはウエラ、ミルボンといった
有名メーカーの透明感のある色を出しやすい
カラー剤の名前です
”透明感のある色を出す”といった意味では
素晴らしいカラー剤かと思いますが
言ってしまえば、ただそれだけです
髪が染まる理論は同じだし
痛まないわけでもないし
色もちがすげー良いわけでもない
その2つカラーの違いも
頭の右と左でそれぞれ塗ったとしても
違いを目視できる人なんてほぼいないです
(僕はまるでわからないw)
オーガニックカラーなんか
無農薬でそだてられた植物のエキスが
ちょっと入っているだけ。
だからなんなの? 苦笑
しかしながら
オーガニックと聞くと
体に良い。優しい。といったイメージが
先行してしまうでしょうけども
化学の力を使った
カラー剤には変わらないわけで。。。 苦笑
ということで
幹細胞カラーとは
生物学の研究の賜物である未来ある細胞を
無駄遣いしたフツーのカラーでございます w
もし幹細胞カラーにより
髪の毛が良い状態と感じたのなら
それは幹細胞ではない、シリコンなどの
手触りを良くしてくれる成分のおかげでしょう
何度も言うけど幹細胞を
髪の毛につける意味わかんないので 苦笑
またはなんか良さそうという
イメージによるプラシーボ効果
同じ薬剤で
幹細胞カラーとうんこカラー
名前だけ変えて染めたのなら
どちらの仕上がりに満足するのかは
言うまでもありませんね w
そういった意味では意味なくないので
別に肝細胞カラーで染めても問題ないと思うし
それで満足しているなら
むしろ肝細胞カラーで染めるべきでしょう
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