美容師が本当のことを言い始めたら、美容業界は明日から不景気になる説

こんにちは!
東京都町田駅エリアで活動中の
くせ毛美容師 イシカワです!!

 

さて、突然ですが

美容師が本当のことを言い始めたら
美容業界は明日から不景気になる

ということを
僕は心の中で思っております

イヤ、もちろん美容師がみんな
嘘をついている!と
言いたいわけではありません

そんなこと言ったら全国の美容師を敵に回し
暗殺されかねませんからね・・・

僕だってまだ生きていたい w

 

しかしながら、美容業界というのは
お客様の期待を膨らませることで
成り立っている部分が少なからずあるわけです

 

例えば

「このトリートメントで髪が生き返ります!」

「このカットでボリュームが出ます!」

「髪質改善で憧れの美髪に!」

「ダメージレスな縮毛矯正!」

「乾かすだけでまとまる髪型!」

などなど、美容室のホームページや
インスタグラムを眺めていると
もはや美容室というより
奇跡を販売する宗教団体なのでは?

と思えてくるほどに
夢と希望に満ちあふれているわけです

 

もちろん、実際に素晴らしい技術や
効果を実感できるメニューもあるでしょう

しかし、その一方で

「それ、だいぶ話盛ってません?」

という表現も
決して珍しくないのでございます

 

美容師が本当のことを言ったらどうなるのか?

例えば、お客様が美容室にやってきて

「髪が傷んでいるので
トリートメントで改善したいんです!」

と相談したといたしましょう

 

一般的には
「でしたら、こちらの
髪質改善トリートメントがオススメです!」
といった流れになることもあるでしょう

しかし、ここで美容師が
身も蓋もないことを言い始めたらどうなるか?

「残念ながら傷んだ髪は
元の健康な状態には戻りません。

トリートメントで手触りや見た目を
良くすることはできますが
根本的に改善するわけではありません」

……。

はい。売上1万円消滅 w

 

もちろん、それでもトリートメントを
希望される方はいるでしょう

しかし

「髪が生き返ると思ってたけど
一時的にキレイに見せるだけなら
今回はやめておこうかな・・・」

となる人だっているはずです

続いて
「トップにボリュームが出るように
カットしてください」というお客様

ここでも美容師が正直になってしまうと

「カットでボリュームが出やすい形に
調整できる場合はありますが

髪の毛そのものが
増えるわけではありませんし
乾かし方を工夫する必要があるし
スタイリングは必須です」

……

はい。夢と希望がまた1つ消滅

 

さらに
「乾かすだけでまとまる髪型にしてください」
というお客様には

「髪質や髪型によりますが
ある程度のスタイリングは必要ですよ?!

美容師がうまければ
寝癖つかないと思ってるんですか?」

と現実を突きつける

 

「縮毛矯正って傷みますか?」
と聞かれたら

「もちろん傷みます。薬剤と熱を使って
髪の形を変える施術ですから当然です」

と答える

 

「この髪型、私に似合いますか?」
と聞かれたら

「似合うかどうかは主観的なものですし
僕が似合うと思っても
あなたが気に入るとは限りません」

と返す

もはや美容室というより
現実を突きつける人生相談所だし
絶対に売れない美容師の返答でありましょう

お客様はキレイになりたくて
美容室に来ているのに、帰る頃には
人生の厳しさを学んでいるわけで

こんな美容室ばかりになったら
そりゃ不景気にもなるでしょう

(僕のところはそーゆー美容室なんだがw)

 

夢を売ること自体は悪くない

とはいえ、僕は美容師が
夢や希望を語ること自体を
悪いことだとは思っておりません

美容室に来るお客様は
今よりキレイになりたいわけですし

髪の毛の悩みを解決して
毎日を快適に過ごしたいと思っているわけです

 

そこに希望を持っていただくことは
大切なことだと思います

しかし問題なのは

できることと、できないことの境界線を
曖昧にしてしまうことでありましょう

例えば、髪質改善トリートメントで
手触りが良くなることと
傷んだ髪が健康な状態に戻ることは
全く違う話です

縮毛矯正でクセが伸びてツヤが出ることと
髪が健康になることも違います

カットで扱いやすい形にすることと
何もしなくても理想の髪型になることも
別の話なのでございます

 

ところが、そういった違いを
あえて説明しなければ
お客様は都合の良いように
解釈してしまうこともあるでしょう

そして美容師側としても
その方(お客さんが勘違いしていた方)が
商品やメニューを
売りやすい場合があるわけです

だって
「傷んだ髪は元に戻りませんが
一時的に手触りを改善できます」
と言われるより

「髪が生き返る感動のトリートメント!」
と言われた方が
なんだかスゴそうですからね

前者は説明。後者は魔法。

そして残念ながら
魔法の方がお金になりやすい

ハリー・ポッターが世界的な
大ヒットになったのも納得でございます

知らんけど w

 

美容師の仕事は夢を見せることなのか?

僕が思うに、美容師の仕事というのは
お客様の希望を
何でも叶えることではなく

叶えられる希望と
叶えられない希望を整理して
現実的な最善策を提案すること

なのだと思います

例えば、強いクセ毛の方が
「縮毛矯正はかけたくないけど
乾かすだけでサラサラのストレートにしたい」
と希望されたとしても

残念ながら、それは難しいわけです

 

もちろん髪質によっては
カットやスタイリングで
扱いやすくできる場合もあるでしょう

しかし、強いクセを
カットだけでストレートにすることは
不可能です・・・

 

そんなときに

「僕の特殊なカット技術なら
クセ毛もまとまります!」

なんて言ってしまえば期待は膨らむ

でも実際にできなければ
「結局膨らんでんのは髪の毛やねん?!」
と、ただの期待外れ・・・

希望を持たせることと
期待を裏切らないことは
必ずしも同じではないのです

そして、美容師として本当に大切なのは
後者なのではないでしょうか

 

ちなみに僕も美容業界の人間です

ここまで偉そうに語ってまいりましたが
僕だって美容師であり
美容業界で飯を食っている人間です

なので、美容業界が不景気になったら
普通に困ります

家賃も払えなくなりますし毎日の食事が
もやし中心になる可能性だってございます

それは避けたい

できれば肉が食いたい

しかも良いやつ。

 

しかしながら、売上のために
お客様の期待を必要以上に膨らませるのは
どうなのよ?と思うわけです

 

できることはできる。

できないことはできない。

傷むものは傷む。

治らないものは治らない。

スタイリングが必要なら
必要だと伝える。

それでメニューが売れなくなったとしても
仕方がないと思うのです

 

というか

本当のことを言っただけで
売れなくなる商品やサービスって
そもそもどうなのよ?必要あんの?

という話でもある w

もちろん、正直に説明したところで
全く価値がなくなるわけではありません

傷んだ髪が元に戻らなくても
トリートメントで一定期間の
見た目や手触りを良くする価値はあります

縮毛矯正で髪が傷んだとしても
クセが伸びることで
毎日の生活が快適になるなら
十分に価値のある施術でしょう

カットだけでボリュームが増えなくても
扱いやすい形に整える意味はあります

 

つまり

美容師が本当のことを言ったら
美容業界が終わるのではなく
本当のことを言えない商売が
困るだけなのかもしれません・・・

 

あれ?

最初は美容業界が不景気になるって
話だったのに
なんだか真面目で良い感じの結論に
なってしまいました

非常に不本意でございます w

 

ということで
美容師の皆様におかれましては
明日からも正直に
仕事をしていただきたいと思います

ただし、僕の売上が下がるような
業界全体の不景気は勘弁してください

正直者がバカを見る業界ではなく
正直者でも肉が食える業界であってほしい

切実に

 

だって今夜も僕は鶏むね肉(中国産)・・・w

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イシカワ マサキ
イシカワ マサキ
東京都町田駅エリアで活動中の「クセ毛美容師」 クセ毛に25年間悩み、葛藤した末に得た”目からウロコ”の解決策や 髪の毛の悩みやストレスから解放され、人生をたのしむために必須の 【美容師が教えたがらない】本当の知識を常時発信。