クセを活かす僕が教える【クセを活かす髪型の難易度の高さ】

こんにちは！
東京都町田駅エリアで活動中の
くせ毛美容師　イシカワです!!

さて、コチラ

毛量が多くクセもあって
広がってしまうお客様

いつもは常にまとめていらっしゃるわけですが
「今回バッサリ切ってクセを活かしたい」
とのことでございました

実はお客様、今まで縮毛矯正を
かけさせていただいていたわけですが
数年前より『脱・縮毛矯正』を企て

今回満を持しての
クセを活かすスタイルに挑戦でございます

これまでお疲れ様でございました。

広がるクセを落ち着かせるには
縮毛矯正しかないですから
定期的に美容室へ通い詰め

そんな美容室では３時間以上も
椅子に縛り付けられ座りっぱなしで
クセを伸ばす代償に軽いエコノミー症候群を
患いながら数万円の放出・・・

クセ毛でさえなければ
そのお金とエコノミー症候群は
贅沢な海外旅行の際に使い
楽しめた？ことでしょう

これまでに縮毛矯正かけてきた時間も
合わせてしまえば１日２日ではないはずです

なんて勿体無い。。。

縮毛矯正のかかりの美しさや
もちなどを考慮すると

毛量が多いというのに
すきまくるカットは許されないため
ドライヤーは苦痛以外のなにものでもなく

ヘアカラーも極端に明るい色や
ハイライトは御法度ですから
（傷むので縮毛矯正との両立が難しい）
オシャレの幅も狭まります

クセを伸ばして生きていく。。。

あぁ・・・なんて辛いことなのでしょう

もちろん、それらを
苦に感じない人もいるだろうし
クセが許せないのなら
そんな想いをして縮毛矯正を
かけ続けなければならないわけですが

「縮毛矯正から解放されたい」

そんな方も多くいらっしゃるのが事実であり
お客様もその一人

そして本日をもって、縮毛矯正の鎖から
解き放たれようとしているところなのです

そんな生まれ変わる
記念すべき瞬間に携わらせていただき
光栄でございます

しかしながら
クセを活かす道も決して平坦ではないことは
肝に銘じなくてはなりません

そのあまりにも起伏の大きな道に断念し
「やっぱ無理。。。」と再度、縮毛矯正に
頼ることになる人がいることも事実だし

クセを活かすことが
最適解とは限らないのです

クセを活かす僕が教える
【クセを活かす髪型の難易度の高さ】

まず、スタイリング剤をてんこ盛りにする

これはマストでございます

「つけたくない」とか
言ってる場合ではなく
つけなければ広がりまくるだけ。

「それをカットでどうにかするのが
プロだろう？！」

そんなことを言っちゃう人は
美容師を魔法使いかないかと
勘違いしていらっしゃる・・・

職人だのアーティストだの言われるわけですが
美容師なんて所詮、髪の毛を手で持って
毛先をチョキチョキ切ってるだけであり
髪質を変えることなんてできないし

ヘアスタイルのクオリティに最も貢献するのは
カットではなくて
生まれ持った髪質とスタイリングです　w

「ハサミで生計を立てる立場の人間として
プライドねーのかよ！？

とか言われそうだけど
事実なので仕方ありません

インスタや雑誌のイケてる髪型を
よく見てみてくださいよ？！

揃いも揃って良い髪質だし
丁寧なスタイリングが施されていますので。。。

話を戻して

ベタベタ。パリパリ。ゴワゴワ。

スタイリング剤をてんこ盛りにすると
それらの質感になるわけですが
それは受け入れないといけないことで

無理ならクセを活かすなんて
考えてはいけないのです

黙って縮毛矯正をかけに行ってらっしゃい

ちなみにスタイリング剤が
必須ということは、フラッと買い物に〜とか
行けないことを覚悟してください　w

乾かしただけの状態（ボンバーヘッド）で
外に出るとか
人目を一切気にしないメンタルが必要であり

申し訳ないけど
これまでクセを気にして縮毛矯正を
かけてきたあなたには持ち合わせていない
精神力でありましょう

帽子が必須の人生が始まりますから
クセを活かすカットを施す前に
購入しておくことをお勧めいたします

参考程度に聞いて欲しいのですが
まさに僕はクセを活かす
ヘアスタイルをしているけど

休みの日に外出る時は基本帽子だし
宅配の人が家に来た時とか
もう気にしてないけどウケる頭です

この間、エアコンの修理に人を呼んだ時も
家ん中で帽子を被ろうかと思ったくらい
変な頭で対応するハメになりました　w

そんな突然の訪問など
イレギュラーな人との対面の際の頭は
諦める必要がございますことを
併せて覚悟してくださいませ

それか毎日早起きしてスタイリング
頑張ってくださいませ

次に、理想は低く設定してください

残念ですがクセを活かすスタイルを
インスタに載ってる
イケてるウェーブスタイルと比べてはイケません

あれらはパーマかもしれないし
コテで巻いてるかもしれないし
どちらにせよ（クセであっても）
美容師のゴリゴリのスタイリングが
施されてる静止画であり

有象無象に秩序なく動く回る
我々の天然のクセとはベースが違うのです

そもそもクセって“十人十色”

あなたとまるで同じクセ毛の人なんて
いないのですから
完成するスタイルも唯一無二のもの

寄せることはできるかもしれないけど
あーなれるかもと
理想を高く持つと大体絶望します

雨の日は諦める

ご存知かと思いますが
我々のクセが本領を発揮するのは
湿度の高い日です

ちなみの僕のクセ毛は霧雨が大好物でして
大粒の雨の日よりも盛大にやらかしてくれます

パリパリに固めたジェルのコーティングも
ものともせず動き回るその様は
感動を覚えるほどで
鏡を見るたびに、ある意味涙が止まりません

もちろんちゃんとやりますけど

雨の日は
「これ・・・お客さんの髪の毛切ってる
場合じゃなくね？」
って心の中で思うこともしばしばです　w

残念ですが
美容師がいかに腕を振るって
クセを活かすカットを施そうとも
湿度の高い日はどうにもならんので

「帽子に頼りましょう」と
お伝えいたします

そして
こまめに美容室に行く必要もございます

縮毛矯正をかけて
４ヶ月〜６ヶ月。下手したら１年近く
美容室に行かない怠慢さを
発揮していたあなたにとっては
過酷な条件かもしれませんが
１〜２ヶ月おきのカットはしておきたい

もちろん、長さやクセの強さなどにもよるので
目安は人それぞれだけど
縮毛矯正をかけていたころのような
放置は叶いませんことはご理解ください

いかがでしょう？

「クセ活かすの無理かも。。。」

そう感じている人もいるとは思うけど
これがクセを活かす際の真実であり
理解しなくてはならないこと。

難易度は決して低くはないのであります

クセの種類や強さによっては
どうやっても活かせない場合もあるだろうし
ベリーショートじゃなきゃ難しかったり
活かせたとて。。。
どうしても納得できないこともありましょう

パーマによる動きとクセによる動きって
やっぱ違うし、スタイリングするにも
多少のテクニックや慣れが必要です

そしてその辺は
実際にやってみないとわからないわけで・・・

まぁそれなりの覚悟が必要というわけですね

ということで、お客様

実はもう少し早めに
クセを活かすスタイルに移行しようかと
思ったわけですが
念の為梅雨時期は避けさせていただきました

さっきも言ったけど
クセが本性を表すのは湿度の高い日であり
そんな時期に慣れないスタイル。

しかもクセを活かすスタンスに向かうのは
あまりにも危険

例えるなら

お腹を壊してるにも関わらず
蒙古タンメン中本に行くようなものなのです

余計にわかりにくくなった気しかしませんが
つい先日の僕の後悔したエピソードです　w

中本には体調が万全の時や
休みの前日に行くべきであり

クセ毛を活かすスタイルに舵を切るのも
湿度がおさまり汗もかかなくなった今が
良きタイミングなのでございます

実はお客様の場合
後頭部に強いクセがあり
表面や顔まわりは活かすには
物足りないクセでしたので

今回その部分に
パーマを足させていただいております

クセを活かすにも動きがあまり少ないと
活きるというか、ただの鬱陶しいうねりに
なってしまいがちですからね

明日から朝起きたら
髪の毛をびしょびしょに濡らしてから
スタイリング剤てんこ盛りでお願いいたします

ということで

クセ毛を活かすというのは
「自由になること」でもあり
「不自由を受け入れること」でもあるのです

・・・といった
なんか深そうなことをお伝えして
終わります　w