こんにちは!
東京都町田駅エリアで活動中の
くせ毛美容師 イシカワです!!
さて、皆様は美容室で
「髪の毛に栄養を入れていきますね〜」
なんてことを言われた経験は
ございませんでしょうか?
あるいは
「髪の毛の栄養が不足しています」
「トリートメントで栄養補給しましょう」
「髪の内部に栄養をたっぷり浸透させます」
なんてセリフも
美容業界ではお馴染みでございましょう
しかしながら僕は
この「髪の毛に栄養」という表現に
以前から違和感を覚えているわけです
というのも
髪の毛って死んだ細胞なのですよ
頭皮から生えている髪の毛というのは
生きた細胞ではございません
にもかかわらず
「栄養を与えましょう!」と言われても
一体どーいうことなのでしょう?
髪の毛が腹を空かせているのでしょうか?
そろそろ夕飯の時間なのでしょうか?
であれば、最近元気の無い僕の髪にも
唐揚げ定食の大盛りを
ご馳走してあげたいところでございます
【美容師の暴論】髪の毛に栄養を与える前に、あなたが栄養を摂ってください
髪の毛はご飯を食べません
そもそも栄養というのは
一般的には生物が生命活動を維持したり
成長したりするために取り入れるものです
タンパク質、脂質、炭水化物
ビタミン、ミネラルなどなど。。。
人間はこーいった栄養素を
食事から摂取して
体を維持しているわけですが
すでに頭皮から生えている髪の毛は
生きた細胞ではありません
食事をするわけでもなければ
代謝をするわけでもない
傷ついたからといって
自力で修復する能力もねーのです
なので、そこに栄養を与えたところで
髪の毛が元気になって自ら傷を治し始める
なんてことは起こらないわけです
「髪の毛は植物ではございません」
水を与えて肥料を撒いて
太陽の光を浴びせれば
スクスク育って傷んだ部分が回復する
そんなシステムは
搭載されていないのでございます
もしそんなことが可能なら枝毛に栄養を与えて
元通りにくっつけることもできるのでしょうが
残念ながら現実はそんなに甘くありません
じゃあトリートメントは無意味なのか?
ここで勘違いしてほしくないのが
僕は別にトリートメントが
無意味だと言いたいわけではありません
トリートメントには
ちゃんと役割がございます
(うちの店にもメニューにあるしw)
例えば
・髪の手触りを良くする
・摩擦を減らす
・指通りを改善する
・髪の表面を整える
・一時的にまとまりを良くする
などなど
また、製品によっては
毛髪内部に成分を浸透・吸着させることで
ダメージによる質感の変化を
補うものもございます
これらは十分に意味のあることです
ただしそれは髪の毛が栄養を摂って
健康になったという話ではない
ということ
例えば、傷んだ髪に
トリートメントをつけて
・手触りが良くなった
・ツヤが出た
・まとまりが良くなった
それは素晴らしいことでしょう
しかし、だからといって
傷んだ髪が新品の健康毛に
戻ったわけではございません
パーマが難しいダメージ毛が
美しくかかる髪の毛になるわけではない
あくまで成分の働きによって
質感が改善されているわけです
(髪の毛になんかくっついてるだけ。
いわゆる誤魔化し)
傷んだ壁に補修材を塗ったり
表面をコーティングしたりすれば
見た目は綺麗になります
しかし、それによって
壁そのものが新品に戻ったわけではない
それと似たような話です
なので「髪に栄養を与えて
ダメージを修復します!」なんて言われたら
その栄養とは具体的に何なのか?
何をどう修復するのか?
ということは
少し考えてみても良いでしょう
栄養を摂るべきは髪ではなく、あなたです
さて、ここでようやく
今回の本題でございます w
髪の毛に栄養を与える前に
まず、あなたが栄養を摂ってください
ということ w
というのも
すでに生えている髪の毛とは違って
これから作られる髪の毛には
体の栄養状態が関係しているからです
髪の毛は頭皮の毛包で作られており
その過程では当然
さまざまな栄養素が必要になります
逆に極端な栄養不足な状態だったり
無理なダイエットなどをすれば
抜け毛や髪の状態に
悪影響を及ぼすこともあるわけです
つまりすでに傷んでいる毛先に
何万円もの栄養補給をするより
まずは自分自身が
まともな食事を摂ることの方が
健康な髪を育てるという意味では
理にかなっていると思うわけです
もちろん、だからといって
焼肉を食べれば髪が太くなるとか
ワカメを食べれば髪が増えるとか
そーいった単純な話でもありません
栄養状態に問題がなければ
特定の栄養素を大量に摂ったところで
髪が劇的に変化するわけではないでしょう
そして何より今日食べたステーキが
明日には傷んだ毛先を修復している
なんてこともございません。
そんな便利なシステムがあるなら
僕も毎晩ステーキを食べたいところです
財布が先に傷みそうだけど
美容業界は「栄養」という言葉が好きすぎる
とはいえ美容師が使う
「髪の毛に栄養を入れる」という表現も
おそらく多くの場合は
わかりやすく説明するための
比喩なのでしょう
「毛髪補修成分を浸透させます」
「コンディショニング成分を吸着させます」
なんて言われるより
「栄養を入れますね」
と言われた方が
なんとなくイメージしやすい
それは理解できます
僕だって、お客様に化学の専門用語を並べて
説明したいわけではありません
一部の美容師の僕に対する
「いやいや例えだから・・・プププ」と
小馬鹿にしたお顔も想像できます w
ただしですよ?!
その言葉によって
「髪に栄養を与え続ければ
いつか健康な髪に戻る」
という誤解が生まれているなら
それはよろしくないと思うのです
(実際生まれてる)
髪の毛は一度傷んだら
生物学的に元通りになるわけではありません
トリートメントによって
手触りや見た目を改善することはできても
失われた毛髪の構造を
完全に元通りにすることはできない
だからこそ
できるだけ傷ませないことが大切だし
傷んでしまった部分については
トリートメントで扱いやすくしたり
必要に応じてカットしたりする
そーいった現実的な対応が
必要なのでございます
ということで
「髪の毛に栄養を与えましょう!」
と言われたら
別に断る必要はありませんし
トリートメントをしていただいても
全然構いません
ただ、それによって
髪が生き返るわけではないことは
理解しておいていただきたい
そして
髪の健康を気にするのであれば
自分自身の健康にも
目を向けていただきたいわけです
高級なトリートメントを買うために
食費を削っているのであれば
「まずはちゃんと飯を食え」
ということでございます w
おしまい
















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