【縮毛矯正・カット・パーマ ・カラー】全部失敗されたお客様の修正施術例?!

こんにちは!
東京都町田駅エリアで活動中の
くせ毛美容師 イシカワです!!

 

さて、先日いらしたお客様は

「ついこの間、美容室にてカットと縮毛矯正と
毛先にデジタルパーマ
そしてカラーをしてもらったんだけど
なんか様子がおかしい・・・」

とのことで助けを求めご来店

 

お話を伺うと

・パーマが毛先しかかかっていなくてゴワゴワ
・縮毛矯正がかかっていないのか根元が浮く
・カラーが根元だけ妙に明るい

といったことでありました

で、このお写真からは
”パーマが毛先しかかかっていなくてゴワゴワ”
といった様子しか伺えないのですが

残りの2つも
おっしゃる通りでございました

 

まずこの
”パーマが毛先しかかかっていなくてゴワゴワ”
に関してですが
主な原因はカットにあると僕は推察いたします

 

縮毛矯正がかかっている状態へのパーマなので
難易度高いのもあるし
ダメージによりゴワゴワでもあるわけですが

そんなことよりもパーマの土台が
全部を同じ長さに切って
ただすきまくっただけ
よくあるテキトーカットなのです

 

それを僕は”カニさんカット”
名付けております

その由来は
カニさんに切ってもらったのかと
勘違いしてしまうほどのカット
という侮辱に溢れたものになるのですが

カットで何か権威のある賞を
受賞したことがあるわけでもない
平々凡々な美容師である僕でも

そう思ってしまうほどの
テキトー。または何も考えていない
技術なのですよ。。。

 

パーマにより動きをつけるには
髪が動くための空間の確保を目的に
段差を入れるのが一般的なわけですが
(しかもお客様は毛先だけではなく
もっと上から動きが欲しかったようなので尚更)

全部同じ長さってことは
まるで段差がないということ

 

そこにパーマを当てるということが
どれだけ滑稽なのか分かりやすくお伝えすると

コンロに点火もせずに
フライパンを煽りチャーハンを炒める
ようなもの w

それではいくら大胆に
フライパンを煽り散らかしても
完成するのはパラパラ炒飯どころか
油まみれのギトギトの卵かけご飯なわけで

段差のついていない状態にパーマをかけるのも
美しくかかるわけがないし
毛先にちょろっとカールがつくだけなのです

 

そこに”すきまくる”という
謎の調味料が添加されたら
ゴワゴワになるのは当たり前という。。。

 

傷みもそうなんだけど
すきまくってゴワゴワってよくある事象なので
気をつけるようにいたしましょう

 

次に”縮毛矯正がかかっていないのか根元が浮く”

これに関しても
写真じゃわかりにくいけど
確かにモコっと浮いておられる。。。

 

で、お客様は
「縮毛矯正がかかっていないのかな?」
と考えていたわけですが
おそらくかかってはいると思うのです

元の髪質は存じ上げないけど
毛先のパーマ以外は
ストレートになっていますからね

 

 

しかし、かけたばかりというのに
根本が浮くというわけ。。。

 

その理由は定かではないのですが
根折れに近い失敗なのかなと

根折れとは?!
本来、頭皮から1センチほどあけて薬剤を塗るのが
縮毛矯正の基本なのですが
それを疎かにし、頭皮付近に薬剤がつき
根元の毛が90度に折れてしまう失敗
(最悪切れてしまう悲惨な失敗)

 

お客様の場合
明らかにカクって折れているわけではないけど
少し角を感じる質感ですからね

 

あまりクセが強いと、かけた部分と
根元のかかっていない部分の境目に
角ができてしまう場合もあるわけですが

お客様は長年縮毛矯正をかけて
そーったことはみたいなので
やはり根折れの可能性も。。。

 

そして
”根元だけ妙に明るい”という問題は
縮毛矯正している方あるある

正しくは
縮毛矯正を良く理解してない美容師に
やられる失敗あるある 苦笑

 

今回、詳しい理由などは割愛しますが
縮毛矯正がかかった髪の毛にカラーをすると
通常より明るくなりにくく
色みも濁ったり燻んだりする傾向がございます

ということは縮毛矯正をかけている部分と
かかっていない部分で
カラー剤の種類を変えなければ
同じ色に仕上がらないということ

 

そして、縮毛矯正の薬剤って基本的に
頭皮から1センチほどにはつけたりしないので
その部分はかかりません

 

つまり、頭皮から1センチほどの部分と
それ以外の部分において
それぞれ違った薬剤を塗布しないと
ムラのない美しいカラーの仕上がりには
ならないということ

 

そう。

勘の言い方はもう気付いてるかと思いますが
縮毛矯正がかかっている髪の毛なのに
根元から毛先まで、おんなじ薬剤で染めると
今回のお客様のように
根元だけが妙に明るくなるわけでございます

 

もちろん普通の美容師は
縮毛矯正の履歴などを考慮して
カラー剤の選定をしますから

よっぽどのイレギュラーじゃない限り
根元だけが妙に明るくなることはありませんので
その美容師さんは普通ではな。。。。。

口を紡ぐことにいたしましょう w

 

ということで
今回救助要請をいただいているわけですから
どうにかして差し上げたいわけですが
僕にできることは

・カニさんカットの修正
・浮いてしまう根元の縮毛矯正
・妙に明るい部分を均一にカラー

といったところでしょうか

 

ちなみに最も厄介なのが
カニさんカットの修正。。。

だって要するに、すくまくってあるわけだから
その解決策は伸びるのを待つか
すきすぎが気にならなくなるまで短くするか

完治のためには
この2つしかないわけですよ

 

しかし、時間を早めることは
今の僕にはできないし(今後もだけどw)

すきすぎがなくなるくらい短くって
ハンサムなショートカットですから
そんなの急に決断できるお客さまは
ほぼいないでしょうからね。。。

 

実は先ほどいらっしゃったお客様も
すかれすぎによりウケる頭になっておりまして
(後日記事にします)
すきすぎの罪深さを再認識したところでございます

 

でもこーいうと
「すくことが悪」と勘違いしてしまう方が
出てきてしまうのがこれまた困ったところ。。。

あくまで悪いのは
”無秩序なすき方、すき具合”であって
カットに欠かせない工程であることは
ご理解くださいませ

 

 

浮いちゃい根元の縮毛矯正と
妙に明るい根元のカラーは
問題なく仕上がりました

しかし

 

マシにはなりましたが
やはりカニさんカットによるゴワつきは
残ってしまいました。。。

申し訳ありませんが
これに関しては先ほどもお伝えしたように
すきまくってできた短い毛が伸びるのを
待つしかありませんからね

徐々に美しさを取り戻してまいりましょう

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