美容師の言う「僕にしかできない技術」は、だいたい他の美容師もできる説

こんにちは!
東京都町田駅エリアで活動中の
くせ毛美容師 イシカワです!!

 

さて、美容業界には

「僕にしかできない技術」

というものが
どうやら存在するらしいのですが
(インスタでよく見るやつ)

それを見聞きするたびに僕は思うわけです

「イヤ、たぶん他の美容師もできるやろ?!」

w

もちろん、世の中には
素晴らしい技術を持った美容師さんが
たくさんいらっしゃいますし

僕なんかでは到底マネできない
繊細な技術を持った方も
いらっしゃることでしょう

しかしながら

「僕にしかできない」

「当店だけの特別な技術」

「他では絶対にできない施術」

「唯一無二のカット技法」

なんて言葉を見かけると

お前は国家機密でも握っているのか?!と
ツッコミたくなるのでございます

 

イヤ、もしかしたら本当に
その人にしかできない技術なのかもしれません

だとしたら大変失礼いたしました

しかし、その場合はぜひとも
特許でも取得していただいて人類の技術史に
名を刻んでいただきたいと思います

ノーベル美容賞の受賞も夢ではありません

そんな賞ないけど・・・

てか、『僕にしか』
とかケチくさいこと言ってないで
髪の毛に悩んでいる人のため
どうかその術を世界に広めてくださいませ

 

美容師の技術って、そんなに特別なのか?

そもそも美容師の技術というのは
カットにしてもカラーにしても
パーマにしても縮毛矯正にしても

基本的には
すでに存在している技術や理論を
組み合わせたり応用したりして
行われているわけです

例えばカットなら髪をどこから引き出して
どんな角度で切るのか?

どこに重さを残してどこを軽くするのか?

縮毛矯正ならどんな薬剤を使って
どのように塗布してどの程度反応させて
どのようにアイロンを入れるのか?

もちろん、そこには
美容師それぞれの経験や判断
技術の差が存在します

しかし、だからといって
「自分にしかできない技術である」
ということには
ならないと思うのですよ?!

例えば僕は縮毛矯正を
かけさせていただくことが
一般的な美容師さんよりは多いわけですが

”僕にしかできない縮毛矯正”なんて
存在しないと思っています

 

僕より上手な美容師さんなんて
世の中にいくらでもいるでしょうし
同じような仕上がりを作れる美容師さんも
当然いらっしゃることでしょう

そもそも僕だけにしかできない
縮毛矯正が存在するのだとしたら
僕が風邪をひいて休んだ瞬間に
人類はその技術を失うわけです

・・・世界遺産かよ?!

そんな大層な仕事をしている
つもりはございません w

 

名前をつけたらオリジナル技術になる問題

そして、美容業界が得意なのが
既存の技術に
なんだかスゴそうな名前をつけることで

あたかも新しい技術が
誕生したかのように見せる手法

例えば

「骨格補正〇〇カット」

「髪質再生〇〇メソッド」

「次世代〇〇ストレート」

「究極の〇〇トリートメント」

などなど

もちろん、その名称に見合った
独自の工夫や技術体系が
存在する場合もあるでしょう

しかしながら、名前が違うからといって
施術内容まで全く違うとは限りません

例えば、僕が明日から
『イシカワ式・超次元毛髪構造最適化カット』
なるものを
開発したといたしましょう

なんだかスゴそうでしょう?

通常のカット料金より2万円くらい高くても
許されそうな雰囲気すらあります

 

しかし、その実態は
いつも通り髪を濡らして
いつも通りハサミで切って
いつも通り乾かすだけ

そして最後に

「これがイシカワ式です」

と、ドヤ顔を決める

……。

「ただのカットじゃねーか?!」

という話でございます

 

もちろん、技術に名前をつけること自体は
悪いことではありません

お客様に特徴を伝えやすくなるし
技術を体系化する意味もあるでしょう

しかし

オリジナルの名前がついていることと
オリジナルの技術であることは別問題

ここは冷静に考えていただきたいのです

 

本当に大切なのは「誰にしかできないか」ではない

とはいえ「じゃあ美容師なんて
誰にお願いしても同じなのか?」と言われたら
もちろん、そんなことはございません

美容師によって
技術力も経験も知識も違いますし
同じカットや縮毛矯正でも
仕上がりに差が出ることはございます

 

特に縮毛矯正なんて薬剤選定やアイロン操作
髪の状態の見極めによって
仕上がりやダメージ具合に
大きな差が生まれることもある施術です

そして、それらは美容師の経験や技術に
左右される部分が大きい

だから美容師選びは大切なのでございます

 

しかし「僕にしかできない技術です」
という言葉が、その美容師の技術力を
証明してくれるわけではありません

 

例えば

「世界で僕にしか作れないカレーです!」
と豪語する料理人がいたとして
それが世界一おいしいカレーである
保証なんてどこにもないでしょう

もしかしたら
その人にしか作れない理由が

単純にクソまずくて
誰もマネしようとしないから

という可能性だってあるわけです w

 

唯一無二であることと優れていることは別

美容師の技術だって
同じことだと思うのですよ?!

 

むしろ「僕にしかできない」は疑っていい

そもそも「僕にしかできない」
というのは、非常に強い言葉です

その技術が
「他の美容師にはできない」と
言い切っているわけですから

 

でも、全国にいる美容師全員の
技術を確認したのでしょうか?

海外の美容師まで含めて
検証したのでしょうか?

それとも、美容師全員参加の
天下一武道会でも開催されたのでしょうか?

僕のところには
招待状が届いてねーけど? w

もちろん

「自分なりの工夫を重ねている」
「特定の施術に強みがある」
「他店では断られた施術にも対応できる」

ということなら十分に理解できます

実際、そういった美容師さんに
救われるお客様もいるでしょう

 

ただ、それを「僕にしかできない」
とまで言い切る必要があるのか?

希少性をアピールするための
マーケティングにしても
逆になんかダサくね?という話なのです

だって多分、他にもできる人いるので w

てか、お客様にとって大切なのは
その技術が世界で唯一なのかどうかではなく

自分の髪の悩みが解決するのか?
希望する髪型になれるのか?
無理のない施術なのか?

ということでしょう

そして、それらを判断するためには
派手な技術名や
唯一無二というキャッチコピーよりも

実際の施術事例や説明の内容
美容師の考え方などを
参考にした方が良いと思うわけです

 

ちなみに僕にしかできない技術もあります

ここまで散々

「僕にしかできない技術なんて
そうそうあるわけねーだろ」

と語ってまいりましたが、実は僕にも
僕にしかできない技術がございます w

それは・・・

『イシカワ式・縮毛矯正』でございます

薬剤を塗ってアイロンを入れて
クセを伸ばす。

ただそれだけなのですが
僕が施術しているので
イシカワ式でございます w

 

そして、他の美容師さんが施術すれば
それはもうイシカワ式ではありません

つまり

イシカワ式縮毛矯正ができるのは
世界で僕ただ1人

おめでとうございます

唯一無二の技術が
ここに誕生いたしました

……w

 

ということで、僕も明日から
「世界で唯一の縮毛矯正技術を持つ美容師」
として活動していこうと思います

料金も3倍くらいに
値上げしてやろうかしら?

冗談はさておき、美容師の技術というのは
名前がスゴいからスゴいわけでも

誰にもマネできないから
優れているわけでもありません

大切なのは、その技術によって
お客様にどんな価値を提供できるのか?
ということ

 

美容師を選ぶ際には
ぜひとも、そこを見ていただきたいのです

「僕にしかできない技術」という言葉に
心を奪われるのも良いですが

本当に大切なのは
その美容師にしかできないことではなく
その美容師にお願いする理由があるかどうか
ということであります

 

ちなみに“僕にしか”書けないのが
このブログの内容

なぜなら、こんな売り上げに繋がらん
くだらないことをわざわざ長文にして
毎日投稿している美容師は
そうそういないと思うから

誰もマネしたくないだけかもしれんけど w

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