こんにちは!
東京都町田駅エリアで活動中の
くせ毛美容師 イシカワです!!
さて、こちらのお客様
パーマをご希望なのですが
半年ほど前の他店でのパーマにおいて
広がりまくって手に負えなような
頭になってしまい
その後すぐに
パーマを落としてもらった経緯があった。。。
とのことでございます
パーマをかけて広がってしまう事象は
正直よくあることなのですが
個人的に、原因は
この辺なのかと推察いたします
それぞれ簡単に見ていきましょう
あなたの髪の毛がパーマをかけて広がる4つの理由と
【広がらないパーマをする方法】
上からかけすぎ
ぶっちゃけ、セミロングほど長いのに
パーマを頭の上の方からかけて
ゆるふわカーリーヘアーは
夢物語でございます
もしあなたが毒林檎を
口にしてしまっての瀕死の際に
血清や医者による解毒ではなく
”王子様のキッス”をお求めなのであれば
それは構わないわけですが
現実世界を生きる美容師としては
上からゆるふわパーマは
諦めていただきたいわけです
↑ こんなのパーマで無理なわけ
というのも、雑誌のモデルや
インスタの画像は頭の上の方から
動かしてくれちゃってくれてますけど
あんなもんはほぼカールアイロンなどで
ゴリゴリに巻いてあるし(もう知ってると思うけど)
そもそもその瞬間を切り取った静止画であって
その雰囲気が1日中続くとか
フィクションもいいとこなのですよ。。。
残念ですがパーマとアイロンで巻いた雰囲気は
やっぱり違うし、ヘアスタイルの
クオリティとしては後者に軍配が上がります
ズワイガニとカニカマくらいの戦力差 w
むしろ、パーマで上から動きを求めると
広がって終わりな傾向が非常に強い
というわけなのです
クセなどがあれば尚更
広がっておしまい。
広がりやすい髪質に
少なからず広がりを伴う技術(ボリュームの出る技術)を
施すのですから
物理的に当然っちゃ当然であります
なので広がりやすい髪質の方のパーマは
”毛先だけが基本”でありましょう
もちろん、スタイリング上級者や
広がりたい方。w
またはソバージュや
外人さんのようなハードな
スパイラルパーマをお求めなのであれば
上からゴリゴリにかけるべきですが
一般的にウケの良いゆるふわは
不可能でございます
(上からかけても重力で上の方のカールは伸びる。
それを警戒してガッツリかけると広がる。)
強すぎ
これはイメージできると思いますが
パーマが強ければ、望まない広がりにも
貢献してくれるでしょう
今回のお客様はかけたパーマを
少し落としてもらったら
落ち着いたようですから
これが原因だったのかもしれません
ここで
「それをどうにかするのがプロだろ?!」
と言われて当然な
パーマの強弱に関しての
美容師の本音を言わせていただくと
正直、難しいんですよね。。。 苦笑
何度も担当させていただき
髪の毛の特徴を熟知した場合を除き
狙ったカールの強さをジャストで
再現するのって、ぶっちゃけ至難です。。。
髪質もそうだけど
これまでどんな薬剤にさらされてきたのか?
といった髪の履歴などを
詳しくわからない部分にパーマするのって
言ってしまえば”勘”ですからね
経験や知識によりその勘というものが
研ぎ澄まされ
その美容師が理論として落とし込み
体系化されたものが技術力
と言われるものなのかと思いますが
所詮は”勘の範疇”なわけですよ
実際に髪の毛の中身を覗いて
傷みやどんな薬剤が残留してるか?
といった
狙った通りのパーマを出すために
知るべき要素を
全て見れる人なんていないですからね
もしそんなやついたら
それはもう第3の目を開眼した
神の領域の人。
てか神そのものなので
美容師やってないで世界の幸せに
尽力してくださいませ w アーメン
といった”パーマの欲しい強さを
完璧に再現することは難しい”
言い訳がましい理由はご理解いただき
その上でこれまた
美容師都合なお願いを申しますと
パーマのもちを良くしようと
「きつめにかけてください」
とかおっしゃる方が多いわけですが
この要望は
さらに広がってしまう可能性がございますので
どうかパーマのもちよりも
美しいヘアスタイルのもちを優先して
”きつめ”という選択は控えていただきたいのです
これじゃ嫌ですよね?苦笑
もちろん「そんなこと頼んでねーのに
きつくかかっちゃって広がってんだよ?!」
と言った方が大半でしょうから
それに関しては
僕がきつくお灸を据えておきましょう w
僕自身もやったことない失敗かと言ったら
嘘になりますので自戒を込めて。。。
そもそもかけてはいけない髪の毛
残念ですが
パーマの失敗はパーマのかけ方や
薬剤の選定ミスといった
技術による失敗というか
かけてはいけない髪の毛にかけてしまった
という判断ミスによる事故が
多いのが事実です
具体的にいうなら
広がりまくるクセ毛や
ホームカラーなどで
傷みが強く出ている髪の毛への
パーマであります
今回理由は割愛しますが、ぶっちゃけ両者とも
美しくパーマがかかる理屈が
ありませんので
かけ方や技術力、以前の話なのです。。。
極端にいうと
現在、本田圭佑並みのベリーショートなのに
「流行りの韓国風ヘアーにしたいです」
みたいなものであります
イヤイヤ髪の毛足りませんやん。。。w
(技術以前の問題)
もちろん、その判断は美容師が
するべきことですから
その判断を誤ってパーマをかけて
広がりまくっていたら10000%美容師の
過失であるわけですが
どうやっても美しくかからない髪の毛がある
それが”美容の技術”
ということは覚えておきましょう
変なかけ方
これは、これまで語ってきた
上からかけすぎ。強すぎ。も
含まれるわけですが
通常とは異質のかけ方をしたら
広がりまくってご臨終。
ということはなくはないでしょう
単純に美容師の技術、経験、知識、判断
これらの欠如により
起こることなのでパーマをお考えの際には
それらがあるであろう
美容師にお願いすることが大切です
これまた怒られそうな本音を申しますと
美容師がなんでもできると思ったら
大間違いなのです
美容師も人間であり
それぞれに得意不得意があるのは当然ですから
あなたがやりたい技術が
得意な美容師に託すのが
変な頭にならないための大事なポイント
そのために多くの美容室は指名制度が
あるのだと思うし
これを美容師側がいうのは
どうかと思うわけですが
ぶっちゃけ指名しないってあり得ません
例えば、指名せずにパーマの予約をとったとして
その時間帯に空いてる美容師が
パーマが苦手だったとしても
その美容師が担当するわけですよ。。。
消費者からしたら
ふざけんな?!って気持ちかもしれませんし
誰得?なシステムと感じるわけですが
利益を追求しなければならない
美容室側からしたらそれは当然のこと。。。
そんなことはこの資本主義社会を
数十年、生きてるあなたは
理解できるでしょう w
ということで
パーマで広がる原因を長々と。。。
もはや長すぎて
読んでる人がいる気がしないのですが
お客様の仕上がりはこちら
ねじって乾かして終了
髪の状態的にも
髪質的にもかけてはイケない様子は
ありませんでしたので
基本通りに毛先のパーマであります
これをあまり上の方からかけると
広がりまくるわけですね
なんならお客様の場合
クセ毛もあり、梅雨時期などは
広がってしまうから根元から中間にかけて
縮毛矯正をされているようで
今回も”した方がまとまりも良いし
美しく見える”との判断で
縮毛矯正もかけさせていただいております
ということは
縮毛矯正を必要とする髪の毛であれば
尚更広がっちゃいますからね
パーマはやはり
毛先だけが基本でありましょう
これじゃなきゃダメ!的なものありませんが
用途にあったスタイリング剤を
何かしらつけていただければと思います
ちなみに広がるクセ毛の方が
ミディアム〜の長さで
一般的に美しいパーマをかけるとなると
今回の手法が基本となります
(根元〜中間に縮毛矯正して毛先にパーマ)
ぜひ参考に
・強すぎ
・そもそもかけてはいけない髪の毛
・変なかけ方