【美容師の疑問】似合わせカットって、似合わないカットも売ってるんですか?

こんにちは!
東京都町田駅エリアで活動中の
くせ毛美容師 イシカワです!!

 

さて、皆様ご存知の

「似合わせカット」

これは美容室のメニューや
美容師のSNSなんかで
よく見かける言葉でございます

「骨格に合わせた似合わせカット」
「顔型診断による似合わせカット」
「あなた史上最高の似合わせカット」

などなど。。。

なんとも魅力的な響きでありましょう

自分に似合う髪型にしてくれるのであれば
それはぜひともお願いしたいところです

しかしながらですよ?!

僕は昔っから
この似合わせカットという言葉に
少々疑問を抱いているわけです

というのも

似合わせカットがあるってことは
似合わないカットも売ってるんですか?

ということ w

【美容師の疑問】似合わせカットって、似合わないカットも売ってるんですか?

似合わせないカットなんてあるのか?

そもそも美容師というのは
お客様の髪質や骨格
顔の雰囲気、希望するスタイルなどを考慮して
髪型を作るのが仕事の1つでありましょう

もちろん、どこまで考慮するのかは
美容師によって違うでしょうし
技術力や提案力に差があることは事実です

しかしながら
お客様に似合うように考えることって
美容師として
普通のことではないのでしょうか?

例えば飲食店で
「おいしい料理を提供します!」
なんて宣伝していたらどーでしょう?

いや、そりゃそうだろ・・・

逆にわざわざマズい料理も
提供しているのでしょうか?

 

あるいは病院で
「患者様の健康を考えた診療!」
なんて言われても

いや、健康を考えない診療もあるんですか?
という話でございます w

もちろん
わかりやすく魅力を伝えるために
言葉を工夫することは悪くありません

しかし、当たり前に求められることを
特別な技術であるかのように
過度に宣伝するのは少々違和感があるわけです

 

そもそも「似合う」って誰が決めるの?

そして、もうひとつ。

僕が疑問に思っているのが
似合うかどうかの判断基準って何?
ということ

例えば
「丸顔だから縦長に見せましょう」
「面長だから横にボリュームを出しましょう」
「エラが張っているから顔周りを隠しましょう」
なんて理論があるわけですが

それって必ずしも
全員が求めていることなのでしょうか?

 

丸顔を気に入っている人だって
いるでしょうし
面長をコンプレックスだと
感じていない人もいるでしょう

そもそも
なぜ丸顔は縦長に見せなければ
ならないのでしょうか?

誰が決めた?
国会で決まった?

そんな法律があるなら
ぜひ教えていただきたいところあります

 

もちろん
顔の形や骨格を考慮することで
特定の印象に近づけたり
バランスを調整したりすることは可能です

しかし、それはあくまで
目指す印象を作るための一つの手段であり
唯一の正解ではないと思うのです

 

ある美容師が
「絶対に似合う」と思った髪型でも
本人が気に入らなければ
意味がないでしょうし

逆に、美容師が
「もっと似合う髪型があるのに・・・」
と思っていたとしても

本人が気に入っているなら
それはそれで良いのではないでしょうか

 

美容師の美的感覚が
世界共通の正解というわけではない

ということです

 

似合う髪型と、扱える髪型は別問題

そして僕が美容師として
より重要だと考えているのが

その髪型を自宅でも扱えるのか?
ということ

例えば、強いクセ毛の方が
「このショートヘアが似合います!」
と提案されたとしましょう

確かに美容室では綺麗に仕上がった

美容師がブローしてアイロンを使って
スタイリング剤をつければ
それはそれはさぞかし素敵なショートヘア

しかし翌朝
寝癖とクセ毛が暴れ散らかして昨日とは別人

美容室で見せてもらった素敵なショートヘアは
わずか一晩で
この世から姿を消してしまった

昨日のあいつはどこへ行ったのやら?

行方不明届を出したところで
警察も困ることでしょう w

 

もちろん
スタイリングを頑張れる方なら
何も問題ありません

しかし

・朝は何もしたくない
・アイロンは使いたくない
・なるべく美容室に来たくない

という方に、毎朝ゴリゴリのセットが
必要な髪型を提案するのは
いくら似合っていたとしても
適切とは言えない場合があるわけです

僕が縮毛矯正をかけている方に
ボブをおすすめすることが多いのも

似合うかどうかだけではなく
扱いやすさや、縮毛矯正との相性。
メンテナンスのしやすさなどを
考慮しているからです

 

もちろんボブが嫌いな方に
無理やりおすすめするつもりは
ございません

その場合は
別の選択肢を考えるわけですが

似合うことと、快適に生活できることは
必ずしも同じではない

ということは
理解しておきたいところです

 

「似合わせカット」という名前で上手くなるわけではない

さて、ここで少し
意地悪なことを言わせていただきます

美容室のメニューに「カット 6,000円」
と書いてある場合と

「骨格診断付き
黄金比似合わせカット8,000円」
と書いてある場合

なんとなく後者の方が
すごそうに感じませんか?

 

もちろん実際に
丁寧なカウンセリングや
専門的な提案が含まれていて

その分の価値があるなら
何も問題はございません。

ただし

メニュー名が立派だからといって
技術力が高いとは限りません

これは当たり前の話です

「似合わせ」と名前につけたところで
カットが上手くなるわけではないし

骨格診断をしたからといって
必ず満足のいく髪型になるわけでもない

大切なのは
どんな名前のメニューなのかではなく
実際にどんな提案をして
どんな仕上がりにしてくれるのか

ということでしょう。

 

というか
「黄金比似合わせカット」なんて言われると
何やら数学的に
絶対的な正解が導き出されそうですが

顔の形や好みは人それぞれ。

髪型の美しさを
ひとつの比率だけで
決められるわけではありません

 

黄金比を使えば
誰でも美しくなれるのであれば

美容師はハサミを置いて
電卓を持つべきでしょう w

 

美容師が考えるべきは「似合わせ」だけではない

ということで
僕は似合わせカットというものを
全否定しているわけではありません

お客様の骨格や顔立ちを見て
似合いそうな髪型を提案することは
美容師の大切な仕事のひとつです

ただし、それ以上に

・本人がどんな髪型を好きなのか?
・何を悩んでいるのか?
・普段どんなスタイリングをするのか?
・どのくらいの頻度で美容室に通えるのか?

といったことを
考慮する必要があると思うのです

 

美容師が勝手に考えた
「あなたに似合う髪型」を
押し付けるのではなく

本人の希望と髪の毛の現実的な条件を
すり合わせていく

それこそが
美容師の仕事なのではないでしょうか

 

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イシカワ マサキ
イシカワ マサキ
東京都町田駅エリアで活動中の「クセ毛美容師」 クセ毛に25年間悩み、葛藤した末に得た”目からウロコ”の解決策や 髪の毛の悩みやストレスから解放され、人生をたのしむために必須の 【美容師が教えたがらない】本当の知識を常時発信。