【髪の中がスカスカ?!】マイクロスコープで「タンパク質がない」と言われた人へ

こんにちは!
東京都町田駅エリアで活動中の
くせ毛美容師 イシカワです!!

 

さて先日、お客様から
なかなか興味深いお話を聞きました

以前通っていた美容室にて
髪の毛をマイクロスコープで
拡大して見せてもらったそうなのですが

根元の髪の毛は
中身が詰まっているように見える

一方で毛先にいくと
中身がなくなったように透明で
「ガラス管のようだった」とのこと

そして美容師さんから
「タンパク質が抜けて
髪の中がスカスカになっています」
との説明を受けたのだそう

 

なるほど・・・

確かにそんなものを
実際に見せられてしまったら

「私の髪、中身ないじゃん?!」
と不安になるのも当然でしょうし
しかも相手は髪の毛のプロ

さらにマイクロスコープという
科学のニオイしかしない
機械まで登場しております

これはもう信じるしかありません

白衣でも着ていようものなら完敗です

お客様「・・・どーしたら良いですか?」

美容師
「タンパク質がないので
髪質改善トリートメントした方が
良いですよ?!」

「あとこちらのシャンプートリートメントで
タンパク質を補給しましょう」

お客様「それで良くなるなら!!」

 

しかし僕はその話を聞いて
こう思ったわけです

なんて素晴らしい
スキームなのでしょう w

・・・てかちょっと待てと

タンパク質って見えてんの?

【髪の中がスカスカ?!】マイクロスコープで「タンパク質がない」と言われた人へ

まず誤解のないように言っておくと
マイクロスコープで髪の毛を見ても
「何も分からない」
と言いたいわけではありません

実際、毛髪を拡大すると
表面の状態などを見ることができますし
観察方法によっては髪の中央に存在する
メデュラ(毛髄質)の状態が
見えることもあるのだそうです

実際に毛髪用マイクロスコープを使った
メーカーの資料にも
メデュラが細かく途切れた状態や
「メデュラが存在せずガラス管のような状態」
という説明があります

参考文献 アジュバンコスメジャパン

 

なので
「健康な根元と毛先で見え方が違いました」
というのは別におかしな話ではありません

僕が気になるのはその先

その見えているものを
なぜ「タンパク質がない」と
断定できるのでしょうか?

ということ

 

そもそもメデュラ=髪の中身ではありません

髪の毛というのは
ざっくり言えば
外側にキューティクルがあり
その内側の大部分をコルテックスが占め

さらに中央にメデュラがあります

そしてこのメデュラ

実はすべての毛髪に
必ず存在するわけではありません

細い毛や産毛では存在しない場合もあるし
1本の髪の中でも途中で途切れている
場合があると言われております

 

ということはですよ?!

マイクロスコープで中央が透明っぽく見えて
「メデュラが見えない」
ということと

「髪のタンパク質がなくなって
中身が空洞になっている」
ということは全く同じ意味ではないわけです

 

ところが
マイクロスコープを見る
↓
毛先が透明に見える
↓
「中身がスカスカですね」
↓
「タンパク質がありません」
↓
「タンパク質補給トリートメントが必要です」

話が途中で
新幹線くらいの速度になっております

もちろん
ダメージによって毛髪内部の成分が流出したり
毛髪の構造が変化したりすること自体を
否定しているわけではありません

カラー、ブリーチ、パーマ、縮毛矯正

こういった化学処理によって
毛髪のタンパク質や構造が
影響を受けることは当然あるでしょう

そこは普通にある話。

しかし
「ダメージによってタンパク質が
流出することがある」

と

「この透明に見える部分が
タンパク質の抜けた証拠です」

は別の話でしょう?!

 

ましてやそこから

「だから当店の
タンパク質補給トリートメントが必要です」

みたいなことを言い出すのは
いささか都合が良すぎでは?
と思ってしまうのです

そして僕には最大の疑問がある

というのも、マイクロスコープのネタを
提供してくださったお客様

その
「タンパク質が抜けて毛先がスカスカです」

と言われた髪の毛に先日、僕が
普通に縮毛矯正をかけております

【髪質改善の罠】酸熱トリートメントを2回したら逆にゴワゴワになった話

 

そして、普通に薬剤が反応して
普通にクセが伸びて
普通に縮毛矯正が成立しております

・・・あれ?
タンパク質、あるやん。w

 

そもそも縮毛矯正という技術は
毛髪内部のケラチンタンパク質に存在する
結合などに薬剤を作用させ

還元して髪を変形しやすい状態にして
アイロンなどで形を整え
その後、酸化して固定する技術です

(要はタンパク質がない髪の毛に
縮毛矯正はかからない)

 

つまり僕は今回
そのお客様の髪の毛に存在する
ケラチン構造に薬剤を作用させて
縮毛矯正をかけているわけです

にもかかわらず
「タンパク質がありません」
と言われましても

では僕はいったい
何を還元したのでしょうか?

 

もしも、無からタンパク質を
生み出しストレートヘアーを
作り上げたというのなら

僕もついに美容師として
新たなステージに突入したようです  w

 

もちろん「傷んでいない」
と言っているわけではない

縮毛矯正が普通にかかったから
「タンパク質が100%残っている」
なんてことを
僕も言いたいわけではありません

ダメージしていれば
毛髪の構造は変化しますし
内部成分が流出している可能性もあります

かなり傷んでいても
残っている毛髪構造に薬剤が作用して
縮毛矯正が成立することだって
当然あるでしょう

だから
「縮毛矯正がかかったんだから
健康毛です!」
なんて話でもありません

僕が言いたいのはただ一つ

マイクロスコープで透明に見えた
という事実から

「タンパク質がありません」
まで言っちゃうのは
さすがに話飛び過ぎちゃう?
ということです

 

わざわざマイクロスコープを持ち出して
恐怖を煽る・・・

「大変です!」
「毛先のタンパク質がありません!」
「中身スッカスカです!」
「しかし安心してください!」
「当店にはこのタンパク質補給
プレミアムトリートメントが……!」

……
通販番組なのでしょうか

そのうち
「今ならホームケアもお付けして!」
とか言い出しそうであります w

そういったやり方が
美しくはないと言いたいのです
(個人的意見)

科学っぽいものほど、一度疑ってみよう

美容業界には
タンパク質、ケラチン、結合
毛髪内部、顕微鏡、ナノ、分子
などなど

一般の方からすると
「なんか良く分からないけど
科学的でスゴそう」
と感じる言葉がたくさんあります

そしてそこに
マイクロスコープによる映像まで加われば
説得力は爆上がりでしょう

しかし、見えているものと
美容師が説明しているものが
本当に同じなのか?

ここは分けて考えた方が良い

 

マイクロスコープで
何かが見えることと
そこから毛髪の成分量まで
診断できることは別問題です

ガチで髪の毛の中身を見たり
タンパク質の量を測るには
髪の毛の断面を撮影する必要があり

そんな設備は
どこかの大型研究施設にしか
存在しておりません w

 

なので今後
美容室で髪を拡大され

「ほら、ここ。
タンパク質がありません」
と言われたら
ぜひ一度聞いてみてください

「タンパク質って、どれですか?」

そして

「それがタンパク質不足だと
どうやって判別しているんですか?」
とも聞いてみましょう

さらに

「あんたが言う解決策で
タンパク質が復活するんですか?」
ってことも伺ってみましょう

もしそこで誰もが納得できる
科学的な説明が返ってきたのであれば
ぜひ僕にも教えていただきたい

もしかしたら本当に
美容業界には僕の知らない
タンパク質可視化マイクロスコープ
が存在するのかもしれませんし

失ったタンパク質を再生させる
何かがあるかもしれない

 

その場合は僕も購入して
同じようなスキームを。。。w

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